1235/1345 を曲(Lady Bird)に当てはめる - Inside Improvisation でギターのアドリブ練習

理屈だけ聞いてもこのシステムの良さがわかりにくいだろうから、メジャーの 1235 と マイナーの 1345 を曲に合わせて弾いてみよう。5-8 フレットのブロックを使って、さらに音域を絞ってやってみる。

バーガンジーの 1 巻には Lady Duck という練習曲が載っているのだけど、これはスタンダードの Lady Bird の改変だ。著作権の問題を避けるための改変だと思われる(メロディーが書かれていないことからも)。ここで Lady Duck を使うとまた問題だろうからスタンダードの Lady Bird を使っておこう。この曲は m7♭5 とマイナーのドミナントコードが出てこなくて、それが最初の練習曲として選ばれている理由だと思われる。

とりあえず最初の 4 小節だけ考える。まずルートが分からないことにはどうにもならない。C と F と B♭はここにある。

オクターブ違いの音は後で考える。CD の伴奏あるいは iReal のアプリなどを使ってバッキングを流し、各小節の頭でルートを弾いてみよう。当然これだけを弾いても面白くはないのだけれども、指板上の音を覚えていない場合はこれだけでもやりがいがあるはず。

さて、ここに 1235 あるいは 1345 を当てはめていこう。C と B♭はどちらもメジャーの 1235 が使える。これが C の 1235。

F はマイナーの 1345 になる。

これが B♭の 1235。

最初は、曲に合わせてどのコードでも昇順に 1235/1345 で弾く。これだけでも、「コードごとにスケールを使い分ける」という実感が得られてそれなりの感動があると思う(自分にはあった)。

それができたら 2153/3154 でやってみる。さらに 3521/4531、最後に 5321/5431 とやってみる。これで 4 つの全ての音から始まるフレーズを練習したことになる。結構な頭の体操になると思う。

こういった練習を全部 TAB に書き出して練習するのは絶対にやってはいけない。「B♭のときに 2153 を弾く」という計画だけを決めておいて、そのコードが出てくるタイミングのプレッシャーの中でひねり出すことに意味がある。テンポは幾らでも落としていい。遅くしても難しいなら、オケなしのフリーなテンポで練習してからオケ付きで練習するといい。最初は本当に時間がかかるので、滑らかにできないことを悲観する必要は全くない。

4 音の組み合わせを弾いていく中で、始まりの音と終わりの音を意識すると、1235/1345 の一つ一つの音がコードに対してどう響くのかが頭の中に経験的に残っていく。つまり、2 を弾いたらどんな雰囲気になるのかが、音を出す前から分かるようになる。これは当てずっぽうでスケール(あるいはスケール中の音)を弾くことからの脱却になる。さらには、他人の演奏を聴いて「あ、今の 2(=9th)だな」と理解できるようになる。TAB を作って弾いてしまうと、その時に弾いている音が 2 だとか 3 だとかいうことは考えなくてもよくなってしまうので、この感覚も身につかないわけだ。

ではそんなところで、アデュー。

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